九代将軍・家重の治世。紀州藩の京と江戸の両屋敷に怪異が兆した。京では元藩士が“花が匂う”と称して、夜な夜な東山へと出かけていき、江戸では見事な庭園に、マダラ蓮と血色の苔がはびこりだした。
京の下級公家・庭田重奈雄は、人の念が乗り移った異界の妖草駆逐の秘術を使う妖草師であった。藩の要請を受けた重奈雄は、紀州徳川家への恐るべき怨念の存在を知ることに――。
ISBN:9784198937959 C0193 |
ようそうし 妖草師 |
定価(税込) : ¥726 |
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著作者よみ : | たけうちりょう |
著者名 : | 武内涼 著【著書を検索】 | |
出版社 : |
徳間書店
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発売日 : | 2014年2月7日 | |
ジャンル : | 小説 | |
判型文庫/416頁 |
著者略歴
1978年群馬県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、映画・テレビの制作に携わる。第17回日本ホラー小説大賞の最終候補作を改稿した『忍びの森』で2011年デビュー。他の著書に『秀吉を討て』「戦都の陰陽師シリーズ」がある。![]() |