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ISBN:978-4-7576-0224-3 C3395

かかいしょうのげんじものがたり

研究叢書301 『河海抄』の『源氏物語』

定価(税込) : ¥11,000
表紙 著作者よみ : よしもりかなこ 
著者名 : 吉森佳奈子 著著書を検索
出版社 : 和泉書院 近刊を見る】【新刊を見る】 【出版社web
発売日 : 2018年11月30日
ジャンル : 散文 - 中古
判型A5/296頁
 本書は、『河海抄』が成り立たせた『源氏物語』とそのゆくえについての考察である。
 『源氏物語』について、近代的な読みの制度(わたしたちにとっての『源氏物語』)をいったん括弧に入れ、『河海抄』がどのような知のうちに『源氏物語』を成り立たせていたかを明らかにする。
 『河海抄』は、さまざまな史実や文献を挙げているだけのようにも見えるが、その例の列挙によって、『源氏物語』にいわば息を吹きこむ。それを、「注釈史」、「享受史」と言うのは正しくないであろう。『河海抄』の『源氏物語』と言うべきであり、それを見届けることから、それぞれの時代にそれぞれの意味をもってあった『源氏物語』(更新されてゆく『源氏物語』)として見ることに導かれる。そこから、それとは異なるものとしてある近代以降の、わたしたちにとっての『源氏物語』を問うことにもなる。
 本書は、『河海抄』の知のありようを当時の文脈にそくして照らし出すことによって、テキストの受容、流布、また、歴史意識等をめぐる従来の通念を再検討しつつ、『河海抄』の『源氏物語』をあらわしだすことを試みたものである。

目次

凡例
はじめに
第一部 『源氏物語』と史実
 第一章 『河海抄』の『源氏物語』
  第一節 『河海抄』の「准拠」
  第二節 准太上天皇の問題
  第三節 「准拠」と歴史認識
  第四節 先例としての『源氏物語』
 第二章 『河海抄』の光源氏
  第一節 夕霧の元服
  第二節 諸注通覧
  第三節 光源氏の位地
  第四節 『河海抄』の先例認識と光源氏
  第五節 光源氏の位地と准太上天皇
  付表

第二部 「日本紀」の問題
 第三章 『河海抄』の「日本紀」
  第一節 『河海抄』の歴史空間と「日本紀」の問題
  第二節 『河海抄』の「日本紀」と年代記・皇代記類
  第三節 『河海抄』の「日本紀」と『先代旧事本紀』
  第四節 『河海抄』の空間
 第四章 『源氏物語』と「日本紀」
  第一節 光源氏流謫とヒルコ
  第二節 「日本紀」言説の中のヒルコ
  第三節 ヒルコ・龍王
  第四節 「日本紀」の広がりと『源氏物語』
 第五章 「日本紀」による和語注釈の方法
  第一節 『河海抄』の二つの「日本紀」
  第二節 『日本書紀』にない『河海抄』の「日本紀」
  第三節 歌学の世界との関わり
  第四節 『河海抄』の「日本紀」と『日本書紀私記』
  第五節 字書との接点
  第六節 平安期「日本紀」の可能性
  付・『河海抄』の「日本紀」一覧
 
第三部 『河海抄』における漢籍の引用と説話の空間への広がり
 第六章 『河海抄』の「毛詩」
  第一節 『河海抄』の「毛詩」一覧
  第二節 漢故事空間と『河海抄』
  第三節 「いかにたぐひたる御あはひならむ」
  第四節 女三宮降嫁の実現と『河海抄』の「毛詩」
 第七章 「笛の音にも古ごとは伝はるものなり」考
  第一節 「礼楽」と『文選』
  第二節 物語の過去へのまなざし
  第三節 『河海抄』の「漢籍」
 第八章 『河海抄』と説話
  第一節 注と説話
  第二節 『河海抄』の「出典」
  第三節 説話の空間と『河海抄』

第四部 『河海抄』以後
 第九章 『千鳥抄』の位置
  第一節 『千鳥抄』をめぐる研究史
  第二節 『千鳥抄』と『河海抄』
  第三節 「出典」と「史実」
  第四節 『河海抄』のゆくえ
おわりに
初出一覧

著者略歴

筑波大学人文社会系准教授

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