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ISBN:978-4-7576-0480-3 C3395

きんせいぜんきぶんがくのしゅだいとほうほう

研究叢書379 近世前期文学の主題と方法

定価(税込) : ¥16,500
表紙 著作者よみ : すずきとおる 
著者名 : 鈴木亨 著著書を検索
出版社 : 和泉書院 近刊を見る】【新刊を見る】 【出版社web
発売日 : 2008年8月21日
ジャンル : 散文 - 近世
判型A5/611頁
著者50年の研究歴の中で書き貯められた論考より30篇を集成した論文集。
第一部では、『恨の介』『浮世物語』『二人比丘尼』『竹斎』等の仮名草子の主要作品を仔細に検討し、その主題や構成、文学史的位置付けについて、独自の見解を提示する。また、仮名草子や宗論におけるキリシタン思想の受容や反撥、それらに関わる仏教側の対応の様相を詳細に検討している。
第二部では、『好色一代男』以下の西鶴の諸作品について、主題の再考を試みる。特に『一代男』の主人公・世之介の青少年時代(巻一・二)の叙述をあえて教養小説的に読み解くことによって、単に異常な早熟児の失敗の滑稽のみでなく、好色スーパーマンのリアルな成長譚としての鑑賞を提示している。また、『諸艶大鑑』や『万の文反古』における人間観の深化を精密に考察する。
第三部では、妖魔・仏心の間を微妙に揺れ動く人間心理を描いた「樊カイ(口+會)」(『春雨物語』)の独特の文体を分析した論考をはじめ、『三人法師』『菅原伝授手習鑑』等についての論考を収める。

目次

一 仮名草子の思想史的探求 仮名草子における教訓性と文芸性―『浮世物語』の構成をめぐって―/『恨の介』と『薄雪物語』/『恨の介』の主題と構成/『曾我物語』と『二人比丘尼』/『仁勢物語』瞥見/『為愚痴物語』の中道思想/『可笑記』の文体と思想/仮名草子における後生観/仮名草子におけるキリシタン思想の一考察/『竹斎』について/浮世房型人間像の成立/『竹斎』の方法/『一休咄』覚書/御伽草子的仮名草子の分析/『祇園物語』小考/『百八町記』の考察/近世初期の浮世思想/仮名草子における仏教思想の基調―鈴木正三の著作を中心に―
二 井原西鶴諸作品の考察 少年期の世之介/青年期の世之介/西鶴における養生の理念/『万の文反古』における一つの問題/「ほれぬ」という誓紙/西鶴の改作方法
三 研究余滴 大島嶺の家/『三人法師』小論/憂き世と浮き世―価値観の対立と融合―/病鴈小海老考/心放てば妖魔―『春雨物語』の一考察―/重層構造の展開―『菅原伝授手習鑑』を中心に―
あとがき/書名索引/人名索引

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