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ISBN:978-4-7576-0976-1 C3321

ならへいあんじだいしのしょもんだい

日本史研究叢刊37 奈良平安時代史の諸問題

定価(税込) : ¥5,830
表紙 著作者よみ : きもとよしのぶ 
著者名 : 木本好信 著著書を検索
出版社 : 和泉書院 近刊を見る】【新刊を見る】 【出版社web
発売日 : 2021年2月26日
ジャンル : 日本史(古代)
判型A5/258頁
 奈良時代政治史の考察を第一章「奈良時代史の諸問題」、平安時代公卿日記などの考証を第二章「平安時代史の諸問題」と題して、著者専攻の二分野についての諸論を収める。
 第一章では、大伴旅人・長屋王と藤原四子、橘諸兄と藤原仲麻呂、桓武天皇と早良親王・大伴家持らの皇位継承をめぐる権力闘争について通説を検討のうえ、新見解を示す。また、その過程で『萬葉集』を史料として活用し長屋王の変にからんで旅人に関説、『萬葉集』編纂についても家持の関与や市原王の可能性を検証し、最終編纂者として五百枝王説を説く。
 第二章では、十一世紀中頃から十二世紀初期にかけての散逸した貴重な公卿日記の逸文を引いた宮内庁書陵部蔵『朔旦冬至部類』の成立期や朔旦冬至の儀式内容、菅原道真が六国史条文を事項別に分類編纂した『類聚国史』の書誌的考察、藤原道長・頼通父子と義子関係にあって摂関政治を支え、村上源氏隆盛の基礎を築いた源師房の日記について論じる。

目次

第一章 奈良時代史の諸問題
第一節 大伴旅人小論―長屋王の変との関わりを中心として―
 はじめに
 一 旅人の経歴
 二 旅人と長屋王の変
 三 旅人と長屋王―『萬葉集』巻三、二九九〜三〇二番歌から―
 四 四首構成の背景
 おわりに
第二節 橘諸兄と橘奈良麻呂の変
 はじめに
 一 天平年間末期の橘諸兄と藤原仲麻呂
 二 『萬葉集』からみた橘諸兄の政治行動
 三 天平勝宝七歳十一月の集宴
 おわりに
第三節 黄文王と橘奈良麻呂
 はじめに
 一 黄文王擁立の理由
 二 黄文王と橘氏・黄文氏
 おわりに
第四節 私の仲麻呂像―反逆者像の払拭と政治観―
 はじめに
 一 仲麻呂の反逆者像の再検討―駅鈴・御璽の争奪―
 二 仲麻呂の反逆者像の再検討―都督使のこと―
 おわりに―仲麻呂のめざした政治―
第五節 『続日本紀』左右京尹創設条について―春名宏昭氏説への疑問―
 はじめに
 一 左右京尹創設条の訓み
 二 左右京尹創設条の本意
 三 左右京尹創設の理由
 おわりに
第六節 桓武天皇の皇権確立―※(草かんむり+稗)田親王の死をめぐる臆説―
 はじめに
 一 ※(草かんむり+稗)田親王をめぐる皇位継承
 二 桓武天皇の皇権確立―藤原浜成・氷上川継排斥、井上廃后・他戸廃太子事件―
 三 桓武天皇の皇権確立―早良皇太子排斥事件―
 おわりに
第七節 志貴皇子系諸王と『萬葉集』の成立―新たに最終編纂者五百枝王試論―
 はじめに
 一 志貴皇子系諸王の注記―市原王と家持―
 二 五百枝王と家持
 三 五百枝王・家持と藤原種継暗殺事件
 おわりにかえて―五百枝王の『萬葉集』最終編纂者試論―
付論(一) 市原王と能登内親王の婚姻―志貴皇子と紀朝臣氏の血脈―
 はじめに
 一 市原王と光仁天皇
 二 志貴皇子系諸王と紀朝臣氏
 おわりに
付論(二) 五百枝王配流の政治背景
 はじめに
 一 五百枝王と藤原種継暗殺事件
 二 五百枝王配流の政治背景
 おわりに
第八節 大伴家持の娘
 はじめに
 一 家持と妾の死
 二 家持の娘と藤原久須麻呂
 三 家持と藤原仲麻呂
 四 家持の娘と藤原二郎
 おわりに
第九節 橘古那可智の入内と藤原氏
 はじめに
 一 古那可智姉妹
 二 古那可智の入内
 三 古那可智と藤原氏
 おわりに
第二章 平安時代史の諸問題
第一節 宮内庁書陵部蔵柳原本『朔旦冬至部類』について
 はじめに
 一 柳原本『朔旦冬至部類』―その概要と成立―
 二 朔旦冬至賀表について―加判と「等言」―
 三 朔旦叙位について―菅原在良の昇叙と大江匡房―
 おわりに
第二節 『類聚国史』について
 はじめに
 一 『類聚国史』の成立と菅原道真
 二 『類聚国史』の篇目と内容
 三 『類聚国史』の篇目(部立て)と逸文
 四 『類聚国史』の写本
 おわりに
第三節 「外記庁例」の成立期について
 はじめに
 一 「外記庁例」成立の最上限期
 二 「外記庁例」の逸文
 おわりに
第四節 『土右記』と逸文補遺
 はじめに
 一 源師房の経歴と藤原道長・頼通
 二 『土右記』の概要
 三 『土右記』の新逸文
 おわりに
付章 書 評
 一 鷺森浩幸著 『天皇と貴族の古代政治史』
 二 倉本一宏著 『藤原氏の研究』
 三 瀧浪貞子著 『光明皇后』
 四 中村順昭著 『橘諸兄』
あとがき
初出一覧

著者略歴

木本好信(きもと・よしのぶ)
1950年12月 兵庫県生まれ
1978年3月 駒澤大学大学院人文科学研究科日本史学専攻博士後期課程単位修得満期退学
2003年3月 博士(学術)
     山形県立米沢女子短期大学教授、甲子園短期大学学長を経て
現   在 龍谷大学文学部特任教授
単編著書 『江記逸文集成』、国書刊行会、1985年/『平安朝日記と逸文の研究』、桜楓社、1987年/『奈良朝典籍所載仏書解説索引』、国書刊行会、1989年/『古代の東北』、高科書店、1989年/『大伴旅人・家持とその時代』、桜楓社、1993年/『藤原仲麻呂政権の基礎的考察』、高科書店、1993年/『奈良朝政治と皇位継承』、高科書店、1995年/『藤原式家官人の考察』、高科書店、1998年/『平安朝日記と記録の研究』、おうふう、2000年/『律令貴族と政争』、塙書房、2001年/『奈良時代の人びとと政争』、おうふう、2003年/『奈良時代の藤原氏と諸氏族』、おうふう、2004年/『万葉時代の人びとと政争』、おうふう、2008年/『平城京時代の人びとと政争』、つばら、2010年/『藤原仲麻呂』、ミネルヴァ書房、2011年/『奈良時代の政争と皇位継承』、吉川弘文館、2012年/『藤原仲麻呂政権とその時代』、岩田書院、2013年/『藤原四子』、ミネルヴァ書房、2013年/『藤原種継』、ミネルヴァ書房、2015年/『藤原北家・京家官人の考察』、岩田書院、2015年/『奈良平安時代の人びとの諸相』、おうふう、2016年/『藤原南家・北家官人の考察』、岩田書院、2019年/『(新装復刊)藤原式家官人の考察』、岩田書院、2019年/『古代史論聚』、岩田書院、2020年
共編書 『朝野群載総索引』、国書刊行会、1982年(大島幸雄・菅原邦彦両氏と)/『政事要略総索引』、国書刊行会、1982年(大島幸雄氏と)/『親経卿記』(翻刻)、高科書店、1994年(細谷勘資・大島幸雄両氏と)/『朔旦冬至部類(影印と翻刻)』、武蔵野書院、2017年(樋口健太郎氏と)/『時範記逸文集成』(翻刻)、岩田書院、2018年(樋口健太郎・中丸貴史両氏と)

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