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ISBN:978-4-7576-0982-2 C0395

よしのずいからのぞくにほんご

和泉選書190 葭の髄からのぞく日本語

定価(税込) : ¥1,430
表紙 著作者よみ : くどうりきお 
著者名 : 工藤力男 著著書を検索
出版社 : 和泉書院 近刊を見る】【新刊を見る】 【出版社web
発売日 : 2021年1月16日
ジャンル : 総論
判型四六判/200頁
「言葉は生き物」はありふれた譬喩であるが、生きている以上、それは生長したり衰退したりするはずである。わたしたちが日ごろ用いていて気づかれにくい、そうした日本語の諸現象に焦点を絞って考える一冊。オリンピック憲章の「より速く云々」の「より」の考察を手はじめに、「一兵卒」の読み方を論じ、「憂う」の活用の揺れを考える等々、日本語の機微を論ずる十二章と、首をかしげたい現今の日本語について異論を述べた「発言」三篇を収める、前著『日本語に関する十二章』(小社刊)に続くエッセイ集。

目次

凡 例
壱の章 ヨリ三態
一 『都会の憂鬱』から
二 国語辞典の記述
三 「より」の実態
四 専門家の実例
五 「より」の近代史
六 接頭辞「より」
弐の章 一兵卒
一 一個人
二 一家老
三 一兵卒
四 イチヘイソツ
参の章 嘆きか願いか疑いか
一 原発事故はひとごとか
二 実例いくつか
三 新種の朦朧体
四 ある医師の話から
五 音声と字幕
六 動詞と「かな」
七 萬葉語「ぬか」「ぬかも」
八 嘆きか願いか疑いか
発言I――絆
肆の章 陳述のゆくえ
一 ありふれた光景
二 『澀江抽齋』から
三 じつは
四 きっと
五 とても・全然
六 規範と現実、そして変質
七 陳述のゆくえ
伍の章 さまよえる「憂い」
一 発端
二 動詞「憂う」
三 「憂う」の説明
四 「憂ふ」の語史
五 エ列音語幹の下二段活用
六 エ列音形容詞
七 「憂う」はいずこへ
陸の章 複合動詞の森
一 基礎英語と基礎日本語
二 複合動詞の深い森
三 作り込む
四 〈‐込む〉動詞の意味
五 複合動詞の数
六 入り込む
七 〈‐込む〉動詞いろいろ
八 生成無限
発言II――里山
漆の章 概数表現くさぐさ
一 此処は御国を何百里
二 幾と何
三 宣長の苦言
四 和歌の実例
五 作家の実例
六 接辞「超」のこと
七 五十音図――概数余論
捌の章 文語は遠くなりにけり
一 『浮雲』百三十年
二 文語と口語
三 「死する」など
四 接続詞類
五 べき止め
六 不幸な「べし」
七 文語は遠くなりにけり
玖の章 ケネディとガウディ
一 ギョエテとは
二 ケネディの不思議
三 長音と短音
四 日本語音韻史から
五 ケネディとガウディ
発言III――障がい者
拾の章 類義動詞管見
一 恐怖のト・バ・タラ
二 燃える・焼ける
三 下りる・下がる
四 ゆがむ・ひずむ
五 思う・考える
六 おわりに
拾壱の章 ジーヴスとジーヴズ
一 阪神タイガース
二 阪急ブレーブス
三 語音構造から考える
四 外来語受容の一面
五 日本語音韻史から
六 ジーヴスの怪
拾弐の章 まで・までに
一 よろづよ
二 古代の副助詞
三 気象情報の報道から
四 北京の大平学校で
五 日中辞典の記述から
六 まで・までに

 あとがき

著者略歴

工藤力男(くどう りきお)
1938年秋田市に生まれ、育つ。
金沢大学法文学部・京都大学大学院に学ぶ。
愛知県・大阪府の高等学校、広島女子大学・岐阜大学・成城大学の教壇に立つ。現在、成城大学名誉教授。
共編著書 『万葉集』(岩波文庫 2013〜16)ほか
著  書 『日本語史の諸相』(汲古書院 1999)、『萬葉集校注拾遺』(笠間書院 2008)、『かなしき日本語』(笠間書院 2009)、『日本語に関する十二章』(和泉書院2012)、『季語の博物誌』(和泉書院 2017)ほか

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