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ISBN:978-4-7576-0965-5 C3395

おうちょうわかしのなかのげんじものがたり

研究叢書527 王朝和歌史の中の源氏物語

定価(税込) : ¥9,350
表紙 著作者よみ : かわらいゆうこ 
著者名 : 瓦井裕子 著著書を検索
出版社 : 和泉書院 近刊を見る】【新刊を見る】 【出版社web
発売日 : 2020年10月7日
ジャンル : 散文 - 中古
判型A5/304頁
瓦井裕子氏の初の論文集。『源氏物語』の表現に着目しながら、表現の類同性と、表現摂取の方法という、二つのテーマのもと、12本の論考を収める。前半部は、『源氏物語』の表現と同時代の和歌表現との比較を通し、『源氏物語』の表現の背景を詳らかにしていく。後半部は、平安時代中期から後期にかけて、『源氏物語』の表現が和歌に摂取されていく過程・受容の諸相を、実証的な調査検討によって詳らかにする。全編を通して、和歌と散文作品との接点を丁寧に紐解きながら、平安時代中期から鎌倉期にかけての、文学的交叉を浮かびあがらせていく。『源氏物語』に対する意識を読み取り、物語摂取の具体的様相を文学史に位置付けていく。和歌表現という新たな指標を用いながら、これまでの『源氏物語』享受史研究を塗り替えることを試みる。

目次

はじめに
凡例
第一部 平安文学における類同表現とその解釈
第一章 『源氏物語』の菊と紅葉―一条朝前後の好尚と表現史―
一、二つの行幸における菊と紅葉
二、十世紀後半までの和歌における菊と紅葉
三、一条朝前後の女房の好尚
四、好尚の発露としての『源氏物語』
五、表現の共有と伝播
六、『源氏物語』を介して
七、和歌研究における物語/物語研究における和歌
第二章 『源氏物語』の〈風に吹かれる竹〉と同時代和歌
一、白詩引用の想定は妥当か
二、玉鬘物語における白詩引用
三、漢詩の中の〈風に吹かれる竹〉
四、和歌における〈風に吹かれる竹〉
五、『源氏物語』の前後
六、『源氏物語』における〈風に吹かれる竹〉
七、おわりに
第三章 六条御息所の弔問歌―さし置くという行為の意味するもの―
一、名を伏せた文
二、通説への疑問
三、六条御息所の「弔問」
四、名を伏せて文を送る行為―『源氏物語』以前―
五、名を伏せて文を送る行為―『源氏物語』成立当時―
六、六条御息所の文と五節君の文の解釈
七、彰子文化圏における新たな文脈
八、おわりに
第四章 『源氏物語』幻巻と月次屏風の世界
一、月次屏風という前提
二、仏名と月次屏風
三、正月の客人
四、年中行事の設定
五、屏風歌の歌ことば
六、幻巻の絵画性
七、月次屏風を再現する試み
第五章 大中臣家重代歌人の表現踏襲―家集を用いた歌の学習と詠歌―
一、歌の家
二、和歌における表現踏襲
三、和歌学習と累代の家集
四、累代の家集への意識
五、一族間における表現踏襲
六、子孫たちに広がる表現踏襲と和歌学習
七、おわりに
第六章 『源氏物語』季節矛盾の再検討
一、冬に詠まれる「秋の暮」
二、季節を提示する方法
三、枠組みとしての季節
四、夕顔巻の季節矛盾
五、葵巻の季節矛盾
六、おわりに
第二部 平安時代和歌から見る『源氏物語』受容の黎明
第一章 藤原妍子周辺女房の哀傷歌と『源氏物語』
一、妍子周辺と『源氏物語』
二、『栄花物語』と女房たちの哀悼
三、『相模集』と源氏摂取の趣向
四、十一世紀前半の哀傷歌と妍子周辺
五、おわりに
第二章 源師房歌合と『源氏物語』摂取の黎明
一、平安中期の『源氏物語』摂取
二、『源氏物語』と公的和歌との交流―和泉式部・藤原賢子―
三、源頼実の『源氏物語』摂取
四、伝播の場としての源師房歌合
五、歌合における水鶏
第三章 バイ(示+某)子内親王家歌合における『源氏物語』摂取と源師房
一、後冷泉朝の歌合
二、月をめぐる二首―朧月題の設定へ―
三、源師房の存在          
四、後冷泉朝歌合における『源氏物語』摂取
五、源氏摂取歌の詠者
六、源顕房歌合での源氏摂取
七、村上源氏による『源氏物語』享受
第四章 九月十三夜詠の誕生―端緒としての『源氏物語』摂取―
一、はじめに
二、九月十三夜詠史の空白
三、初期の九月十三夜詠
四、長暦二年九月十三日源師房歌合
五、『源氏物語』の九月十三日
六、後冷泉朝の九月十三夜
七、おわりに
第五章 「扇のつま」に歌を書きつける―『大鏡』の大斎院選子と『源氏物語』―
一、大斎院選子の扇の逸話
二、平安期の「扇のつま」
三、「扇のつま」と賀茂社
四、『大和物語』の「ひき返したる裏のはしの方」
五、『源氏物語』と「扇のつま」
六、『大鏡』の大斎院選子へ
七、おわりに
第六章 『為信集』成立年代の再検討
一、「為信」=紫式部外祖父説の現在
二、花山・一条朝歌人説存疑
三、「紅葉山に満てり」題
四、富士山の紅葉を詠む歌
五、『為信集』の和歌表現
六、元久本「隆信集」との共通点
七、おわりに
初出一覧
あとがき

索引
一般事項索引/『源氏物語』事項索引/『源氏物語』主要景物索引/和歌索引

著者略歴

兵庫県生まれ。大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。就実大学人文科学部講師。
論文に「歌合における『源氏物語』摂取歌―源頼実と師房歌合をめぐって―」(『中古文学』・第96号・2015年12月)などがある。

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