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ISBN:978-4-7576-0949-5 C3395

なんぼくちょうぐんきものがたりろん

研究叢書520 南北朝軍記物語論

定価(税込) : ¥13,200
表紙 著作者よみ : おおつぼりょうすけ 
著者名 : 大坪亮介 著著書を検索
出版社 : 和泉書院 近刊を見る】【新刊を見る】 【出版社web
発売日 : 2020年2月15日
ジャンル : 散文 - 中世
判型A5/408頁
第一部では、三十五「北野通夜物語」を端緒として、従来混沌とした世界と考えられてきた『太平記』後半部分の構想を解き明かそうと試みている。さらにその考察を基に、『明徳記』の叙述と時代状況との関わりを論じる。第二部では、これまで典拠の存在に気づかれてこなかった記事や、一見すると事物の列挙に過ぎない記述など、『太平記』研究では看過されてきた要素に着目、諸本間の異同も視野に入れた分析によって、『太平記』が未曾有の動乱を描くに際して獲得していった独自の手法を浮き彫りにする。加えて、『太平記』諸本中特異な本文を持つ天正本の特質とその背景に迫る。

目次

凡例

序章 本書の議論の前提 
  はじめに   
  第一節 『太平記』の成立   
  第二節 『太平記』三部構成説をめぐる議論 
  第三節 『太平記』の構想をめぐる議論   
  第四節 『太平記』と『明徳記』 
  第五節 『太平記』の方法   
  第六節 『太平記』諸本の展開   
  おわりに 


第一部 『太平記』・『明徳記』の構想 

 第一章 「北野通夜物語」と後醍醐天皇の怨霊  
  はじめに   
  第一節 「北野通夜物語」の舞台設定  
  第二節 因果論への語り手の反応   
  第三節 因果論への聞き手の反応   
  第四節 「日野僧正頼意」について
  第五節 「北野通夜物語」と後醍醐天皇   
  第六節 因果譚の文脈   
  おわりに  

 第二章 「北野通夜物語」の構想 
  はじめに  
  第一節 『太平記』の後醍醐怨霊記事  
  第二節 後醍醐の怨霊と摩醯首羅王 
  第三節 改元に関する記述から  
  第四節 「北野通夜物語」以降の展開  
  おわりに  

 第三章 万里小路藤房と『太平記』第三部世界 
  はじめに  
  第一節 藤房の諫言  
  第二節 「武家ノ棟梁」とは  
  第三節 『太平記』における「武家ノ棟梁」  
  第四節 足利氏と新田氏の抗争 
  第五節 「武家一統」  
  第六節 藤房と「北野通夜物語」の雲客  
  第七節 「北野通夜物語」の位置  
  おわりに  

 第四章 『太平記』における公武対比記事の構想 
  はじめに  
  第一節 「北野通夜物語」の法師の言葉  
  第二節 梨軍支説話と「貧」  
  第三節 釈迦族滅亡説話と「貧」  
  第四節 構想との関わり  
  第五節 法師の認識が意味するもの 
  おわりに  

 第五章 『太平記』における北条氏の治世 
  はじめに  
  第一節 土地政策への関心  
  第二節 同時代の歴史叙述 
  第三節 貞応・貞永年間の記述  
  第四節 公武対比記事との関わり  
  第五節 土地政策への関心と『太平記』成立当時の政治状況  
  おわりに  

 第六章 『太平記』の後醍醐怨霊記事と公武対比記事 
  はじめに  
  第一節 「吉野御廟神霊事」と以降の展開  
  第二節 上北面の言葉  
  第三節 是非を決する後醍醐の怨霊  
  第四節 「逆臣」退治をめぐって 
  第五節 巻十七「般若院童神託事」の予言  
  第六節 「臣君ヲ犯」し、「子父ヲ殺」す世 
  第七節 大尾記事との関わり  
  おわりに  

 第七章 『明徳記』と寺社本所領保護政策 
  はじめに  
  第一節 『明徳記』における義満・頼之体制  
  第二節 義満・頼之体制と寺社本所領保護  
  第三節 山名氏の謀叛と寺社本所領押領  
  第四節 『明徳記』の守護観  
  おわりに  

 第八章 『明徳記』における山名氏清と新田義貞 
  はじめに  
  第一節 謀叛の正当化  
  第二節 『明徳記』の朝敵認定   
  第三節 『明徳記』の足利義満と山名氏清   
  第四節 『太平記』の足利尊氏と新田義貞    
  第五節 義貞形象と足利将軍    
  第六節 朝敵認定との関わり   
  おわりに   


第二部 『太平記』の展開 

 第一章 「北野通夜物語」問民苦使記事における文献利用の方法  
  はじめに   
  第一節 「北野通夜物語」の問民苦使説話   
  第二節 「北野通夜物語」の問民苦使記事と『高野大師行状図画』   
  第三節 弘法大師伝の類における問民苦使   
  第四節 巻十二「神泉苑事」との比較   
  第五節 「北野通夜物語」における問民苦使記事と醍醐天皇堕地獄譚   
  第六節 南北朝動乱と問民苦使   
  おわりに   

 第二章 『太平記』における大内裏造営記事の方法  
  はじめに   
  第一節 巻十二の大内裏造営記事   
  第二節 大内裏咸陽宮準拠説の背景   
  第三節 空海扁額説話の変容   
  第四節 大内裏不相応説と公武関係   
  第五節 建武政権崩壊・武家政権再興と大内裏   
  第六節 殿舎・調度列挙の構想   
  おわりに  

 第三章 『太平記』と西園寺家  
  はじめに   
  第一節 巻十三「北山殿御陰謀事」の官職表記     
  第二節 西園寺家の家督争い   
  第三節 琵琶秘伝の相承をめぐって   
  第四節 『太平記』における西園寺公重   
  第五節 西源院本の本文改変   
  おわりに   

 第四章 天正本『太平記』における北朝  
  はじめに   
  第一節 天正本巻二十六「雲景未来記」の記述   
  第二節 天正本に見える三種の神器の行方   
  第三節 歴史史料に見える三種の神器の行方   
  第四節 天正本における光厳像   
  第五節 光厳像と宝剣進奏譚との関わり   
  第六節 天正本の崇光即位記事   
  第七節 後光厳践祚と「元暦華燭」   
  おわりに   

 第五章 天正本『太平記』における真言関係記事の増補   
  はじめに    
  第一節 巻二「主上御出奔師賢卿天子号事」の増補   
  第二節 他本および同時代の歴史叙述との比較   
  第三節 巻二「俊基朝臣誅戮の事」の増補   
  第四節 天正本の増補と高野山一心院の宗教的環境   
  第五節 巻三十八「北野通夜物語」の増補   
  第六節 天正本における真言関係の増補   
  おわりに   

 第六章 天正本『太平記』巻四「呉越戦事」の増補  
  はじめに   
  第一節 「呉越戦事」の概要   
  第二節 姑蘇城・姑蘇台に関する記述   
  第三節 天正本の独自増補   
  第四節 『太平記』の記述に近い漢籍における姑蘇城・姑蘇台と西施  
  第五節 日本の文献における姑蘇城・姑蘇台と西施   
  第六節 『和漢朗詠集』注釈と『胡曽詠史詩』注釈   
  第七節 禅林で享受された文献との関わり   
  おわりに

著者略歴

1981年 大阪府生まれ
2004年 大阪市立大学文学部卒業
2013年 大阪市立大学大学院文学研究科後期博士課程修了
      博士(文学)
現職 大阪大谷大学文学部講師
専攻 中世日本文学

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