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ISBN:978-4-7576-0938-9 C3381

にほんごのてんすとじょほう

いずみ昴そうしょ8 日本語のテンスと叙法 - 現代語研究と歴史的研究

定価(税込) : ¥3,960
表紙 著作者よみ : ふくだよしいちろう 
著者名 : 福田嘉一郎 著著書を検索
出版社 : 和泉書院 近刊を見る】【新刊を見る】 【出版社web
発売日 : 2019年12月25日
ジャンル : 文法
判型A5/256頁
日本語のテンスと叙法に関して、現代語研究および歴史的研究のそれぞれの観点から興味深い現象を選び、記述あるいは説明を試みる。〈テンスの対象は、述語が描く外的事態の時ではなく、外的事態の観察可能時である……観察可能時とは、話者が実際に、または想定の中で外的事態を観察する時のことである〉、〈中古語では、叙法が確言である場合、命題の時が発話時に対して以前、同時、以後のいずれであっても同じ形式が用いられ、テンスが認められない〉、〈「活用語」 の 「未然形」 に後接する 「ば」 と、同じく 「已然形」 に後接する 「ば」 とが、同一の 「接続助詞」 でないことを示す〉あらゆる先入観を排し、日本語における事実の観察に徹する。

目次



I 現代語研究

第1章 主節述語のテンスと観察可能時
 1. はじめに
 2. 議論の前提
  2.1 現代日本語のテンスの形態的規定
  2.2 核をなす語類から見た静的述語と動的述語
 3. 静的述語のテンス
  3.1 静的述語のテンスと外的事態時
  3.2 静的述語のテンスと観察可能時
  3.3 テンスの対象の原則と例外
  3.4 いわゆる叙想的テンス
 4. 動的述語のテンス
 5. 第1章のまとめ
 注
 参照文献
 出典

第2章 主節述語の叙法―確言のための必要条件―
 1. はじめに
 2. 問題の所在
 3. 現代日本語の叙法
 4. 確言のための必要条件
  4.1 第4節の構成
  4.2 対話における確言
  4.3 「語り」 における確言
 5. 第2章のまとめ
 注
 参照文献

第3章 叙想的テンスの出現条件
 1. はじめに
 2. 問題の所在
  2.1 金水 (2001)
  2.2 金水 (2001) の問題点
  2.3 第2節のまとめ
 3. 発話時以前の観察可能時を対象とする静的述語の -タ
  3.1 叙想的テンスの出現条件
  3.2 叙想的テンスの出現条件の検討
 4. 第3章のまとめ
 注
 参照文献

第4章 ラシカッタという言い方について
 1. はじめに
 2. 問題の所在
  2.1 -ラシイの統語的特徴
  2.2 「らしかった」 という言い方をめぐる問題
 3. 丹羽 (1992) について
  3.1 丹羽 (1992) の概要
  3.2 丹羽 (1992) の問題点
 4. 「らしかった」 で終わる文の用法・意味
  4.1 語り手の判断を表す 「らしかった」
  4.2 作中人物の判断を表す 「らしかった」
 5. 考察
 6. おわりに
 注
 参照文献
 出典

第5章 モノダの統語的特徴と意味
 1. はじめに
 2. 「名詞モノ+叙法形式」 である 「ものだ」
  2.1 消去不可能な 「ものだ」
  2.2 消去可能な 「ものだ」 の解釈
 3. 2種の節外形式
  3.1 感慨を表す -モノダ1
  3.2 一般的傾向を説く -モノダ2
  3.3 第3節のまとめ
 4. 「ものだ」 が節外形式 -モノダ2と解釈されるための条件
  4.1 「ものだ」 が 「名詞モノ+叙法形式」 と解釈される場合
  4.2 「ものだ」 が節外形式 -モノダ2と解釈されうる場合
  4.3 第4節のまとめ
 5. いわゆる 「当為」 の 「ものだ」
  5.1 寺村 (1984)
  5.2 「ものだ」 の語用的意味としての 「当為」
  5.3 第5節のまとめ
 6. 第5章のまとめ
 注
 参照文献

第6章 ノダと主体的表現の形式
 1. はじめに
 2. 主体的形式 -ラシイに後接する -ノダ
  2.1 主体的表現の形式 -ラシイ
  2.2 北原 (1981a; 1981b) の検討: 「らしいのだ」 の -ラシイの表現性
  2.3 第2節のまとめ
 3. 概言のモダリティ形式に後接する -ノダの意味
  3.1 野田 (1997) の検討: 「対人的 (ムードの) 「のだ」」 について
  3.2 益岡 (1991) に基づく暫定的一般化
  3.3 森山 (1989) に基づく説明: -ダロウと -ノダとの関係
  3.4 第3節のまとめ
 4. -ノダの一般的意味
  4.1 野田 (1997) の再検討: 「対事的 (ムードの) 「のだ」」 について
  4.2 一般化
  4.3 第4節のまとめ
 5. メタ言語相当形式としての -ノダ
 注
 参照文献

II 歴史的研究

第7章 中古語の非接続叙法体系
 1. はじめに
 2. 叙法形式と命題形式
  2.1 中古語の叙法形式
  2.2 中古語の述語命題形式
 3. 蓋然性判断 (叙述) の非接続叙法形式
  3.1 確言
  3.2 回顧
  3.3 概言
  3.4 仮想
 4. 希求の叙法形式
  4.1 希求とは
  4.2 聞き手の運動・状態への希求
  4.3 話者自身の運動・状態への希求
  4.4 第三者の運動・状態への希求
 5. おわりに
 注
 参照文献
 出典

第8章 条件表現の範囲―中古語の接続助詞バをめぐって―
 1. はじめに
 2. 伝統的国文法の問題点
  2.1 従来の説明
  2.2 中古語共時態における形態上の問題
 3. 「未然形」「已然形」 概念の解体と2種の -バ
  3.1 「未然形」「已然形」 概念の解体
  3.2 接続叙法形式の -バ (-叙接バ) と接続接語の -バ (-単接バ)
 4. -叙接バと -単接バの意味
  4.1 -叙接バの意味
  4.2 -単接バの意味
 5. 条件表現の意味
  5.1 発話の妥当性への制約
  5.2 条件表現に該当しない従属節
 6. 第8章のまとめ
 注
 参照文献
 出典

第9章 朝鮮資料の成長性―捷解新語における叙法副詞をめぐって―
 1. はじめに
 2. 捷解新語の改修に伴う確言表現から概言表現への置換
  2.1 実例
  2.2 特定の副詞との関係
 3. 概言の形式と呼応する叙法副詞
  3.1 サゾ
  3.2 サダメテ
  3.3 タブン
  3.4 シゼン
 4. 捷解新語改修の日本語史的解釈
  4.1 改修の原則
  4.2 原刊捷解新語の資料的価値
 5. おわりに
 注
 参照文献
 出典

第10章 説明の文法的形式の歴史について―「連体なり」 とノダ―
 1. はじめに
 2. 「連体なり」 と現代語 -ノダ
 3. 覚一本平家物語の 「連体なり」 に対応する天草版平家物語の表現
 4. 理由を特立する場合の現代語 -ノダと中世口語の表現
 5. 現代語 -ノダに相当する中世語 -モノヂャ―判断実践文において―
 6. 文に後接する形式としての -ナリ/-ヂャ
 7. 近世以降
 8. 第10章のまとめ
 注
 参照文献
 出典


補章 日本語のアスペクトとその歴史的変化
 1. 動態動詞のアスペクト
  1.1 アスペクトとは
  1.2 既然相と完成相
  1.3 既然相と完成相の用法
  1.4 非特定の外的事態群
 2. 日本語アスペクトの研究史における寺村 (1984)
  2.1 アスペクト研究史の概略
  2.2 寺村 (1984) の先進性と問題点
 3. 中古日本語のアスペクト
  3.1 伝統的研究と中古語のアスペクト
  3.2 変化相
  3.3 結果相
  3.4 中立相
 4. アスペクト-テンス体系の変遷
  4.1 アスペクト形式 -結果タリのテンス形式化
  4.2 -テイルのアスペクト形式化
 注
 参照文献
 出典

初出一覧

索引

著者略歴

1963年、大阪府豊中市生まれ。京都大学文学部卒業、同大学大学院文学研究科修士課程修了。現在、神戸市外国語大学外国語学部教授。博士 (文学)。
(編著書)
高山善行・青木博史・福田嘉一郎 (編) (2012)『日本語文法史研究 1』
福田嘉一郎・建石始 (編) (2016)『名詞類の文法』

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