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ISBN:978-4-7576-0911-2 C1395

りゅうじゃとぼさつ でんしょうぶんがくろん

和泉選書189 龍蛇と菩薩 伝承文学論

定価(税込) : ¥2,860
表紙 著作者よみ : もりまさと 
著者名 : 森 正人 著著書を検索
出版社 : 和泉書院 近刊を見る】【新刊を見る】 【出版社web
発売日 : 2019年7月1日
ジャンル : 散文 - 中世
判型四六判/242頁
常世の国、ワタツミの宮、龍宮などの異境、その水の異界から訪れる童子と美麗な女あるいは嫗、ワニ、龍、雷、これらに対する古代・中世の人々の畏れ、敬い、頼り、忌み憚り、嫌い、卑しみ、懐かしみ、憧れる心のはたらきを読み解き、それが表現を得る機制を解き明かす。過去の文芸を享受することによって新たな創作活動が営まれ、あるいは創造的表現行為を通じて蘇生し継承される始原の心性、そのような相互作用を文学研究の枢要な課題として論述する。

目次

前書き――本書の主旨
第一章 龍蛇と菩薩――救済と守護――
 一 はじめに
 二 龍蛇とは何か
 三 三毒の象徴としての龍蛇
 四 水辺の龍蛇の死骸の上に建つ寺院
 五 霊池に顕現する龍蛇=菩薩

第二章 東アジアの龍蛇伝承
 一 はじめに
 二 鷲鷹と龍蛇との闘争
 三 龍宮の宝蔵
 四 龍鳴の感応
 五 龍蛇の聴聞
 六 むすび

第三章 龍蛇と仏法
 1 水の童子――道場法師とその末裔――
    一 はじめに
    二 雷の子=分身の誕生
    三 童子としての雷神
    四 童子・剣・蛇体・雷
    五 忌避される童子たち
 2 能「道成寺」遡源
    一 はじめに
    二 道成寺説話の展開
    三 鐘巻の芸能
    四 鐘入の原型
    五 両義的な龍蛇

第四章 龍宮伝承
 1 東アジアの龍宮訪問譚
    一 はじめに
    二 俵藤太伝承とその先蹤
    三 龍蛇報恩と始祖伝承
    四 東アジアの基盤的伝承
    五 付・ワタツミとワニをめぐる古代的映像
 2 龍宮乙姫考――御伽草子『浦島』とその基盤――
    一 はじめに
    二 娑竭羅龍王の乙姫
    三 厳島の姫神
    四 八幡の姉妹神
    五 放生報恩と空船
    六 乙姫の原像
    七 原像と変容

第五章 龍蛇と観音
 1 観音像の背後に立つもの
    一 はじめに
    二 観音の応化
    三 先住の神々と観音菩薩
    四 亡親としての観音
 2 龍蛇・観音・母性――説話の変奏と創作――
    一 はじめに
    二 観音霊場と水
    三 龍に乗る菩薩
    四 実母の亡魂
    五 みごもる蛇

第六章 檜垣の嫗の歌と物語――伝承の水脈――
 一 はじめに
 二 能「檜垣」の嫗の原像
 三 「みづはくむ」遡源
 四 檜垣の嫗の詠歌の本意

第七章 講義「水の文学誌」――実践の記録――
 一 はじめに――問題の所在
 二 授業中の小レポート
 三 「水の文学誌」における道成寺物語
 四 小レポートの紹介配布と追加の教材
 五 残された課題

後書き
初出に関する覚書
索引

著者略歴

1948年生。熊本大学法文学部卒業。東京大学大学院人文科学研究科博士課程を経て、1976年より愛知県立大学・愛知県立女子短期大学講師、後に助教授、1986年より熊本大学文学部助教授、後に教授。2014年3月定年により熊本大学退職、同年5月熊本大学名誉教授。2015年4月より尚絅大学・尚絅大学短期大学部学長。
主要著書:『今昔物語集の生成』(和泉書院 1986年)、『今昔物語集 五』(岩波書店 1996年)、『古代説話集の生成』(笠間書院 2014年)

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