書籍検索HOMEへ

検索結果

ISBN:978-4-7576-0562-6 C3381

たにざきじゅんいちろうのひょうげん

研究叢書407 谷崎潤一郎の表現 - 作品に見る関西方言

定価(税込) : ¥8,800
表紙 著作者よみ : やすいかずえ 
著者名 : 安井寿枝 著著書を検索
出版社 : 和泉書院 近刊を見る】【新刊を見る】 【出版社web
発売日 : 2010年8月25日
ジャンル : 社会言語学・方言・散文 - 近代・現代
判型A5/257頁
小説内に見られる言語運用を言語資料としてのみ扱うのではなく「表現」として捉えた場合、何が見えてくるであろうか。本書は、その一例として谷崎潤一郎が関西在住期に書いた七作品(『卍』『蓼喰ふ虫』『蘆刈』『春琴抄』『夏菊』『猫と庄造と二人のをんな』『細雪』)を対象に、日本語学で扱われる事項についての分析を行うものである。しばしば行われてきた谷崎方言の正しさにのみ注目するのではなく、なぜその方言が使用されたのかに主眼を置き、方言も含めた登場人物が使用する自称詞・対称詞・文末形式・記号・感動詞・待遇表現は、現実の世界とどのように異なるのか、さらにその異なりによって作者は何を表現しようとしたのかを子細な用例から示す。

目次

はじめに
1章 作品における関西方言の変遷 
1『卍』/2『蓼喰ふ蟲』/3『蘆刈』/4『春琴抄』/5『夏菊』/6『猫と庄造と二人のをんな』/7『細雪』
2章 『卍』初出と初版における校異について 
1削除部分/2助詞の削除/3助動詞の削除/4長音化/5音韻変化/6アスペクト表現/7敬語/8使役・受け身/9「のんです」の多用
3章 『細雪』蒔岡家・四姉妹の措辞 
序説
1『細雪』の成立/2蒔岡家・四姉妹について/3四姉妹のことば
第一節 自称詞―『卍』を参考資料として― 
1姉妹間の自称詞/2妙子の自称詞「うち」の意義/3発話対象による使い分け
第二節 対称詞―谷崎の表現意図を探る― 
1姉妹間の対称詞/2「こいさん」とその女性像/3姉妹間以外の対称詞
第三節 普通体と丁寧体の使い分け 
1四姉妹の発話に見られる普通体と丁寧体/2四姉妹が使用する丁寧体の種類/3呼称の使い分けとの対応表
第四節 「―――」(ダッシュ)と「………」(リーダー)の用法 
1小説の中に見る「―――」(ダッシュ)と「………」(リーダー)/2「―――」(ダッシュ)の用法/3「………」(リーダー)の用法/4四姉妹の使用状況
第五節 感動詞 
1使用例/2使用状況/3感動を表す語/4呼びかけを表す語/5応答を表す語/6その他の感動詞/7実際の船場言葉との比較
第六節 待遇表現―尊敬語に見られる特徴― 
1尊敬語の種類と発話者/2関西方言の尊敬語と使用場面/3標準語の尊敬語と使用場面
【資料】「卍」の校異(その他)
【引用文献一覧】
【参考文献】
【初出一覧】
おわりに
索引

このページのトップへ