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ISBN:978-4-87424-466-1 C3080

ちゅうごくごにほんごおんせいのじっけんてきけんきゅう

中国語・日本語音声の実験的研究

定価(税込) : ¥4,620
表紙 著作者よみ : しゅ しゅんやく 
著者名 : 朱 春躍 著著書を検索
出版社 : くろしお出版 近刊を見る】【新刊を見る】 【出版社web
発売日 : 2010年1月20日
ジャンル : 音声・音韻
判型A5/264頁
中国語と日本語の発音と中国語の韻律に関する6つのテーマについて音声実験装置を使用し分析した。それぞれの学習者が入門の段階で戸惑うような、いわば基本的な音声の問題点の考察に重点におき、定説の補強・修正を試みる。

目次

第一章 中国語の有気・無気子音と日本語の無声・有声子音の生理的・音響的・知覚的特徴
1 はじめに
2 従来の研究
3 研究の対象と研究方法
4 中国語の有気音と無気音の生理的特徴
 4.1 実験1 呼気流から見た有気音・無気音の相違
 4.2 実験2 声門上圧・声門下圧から見た有気音・無気音の相違
5 中国語有気音・無気音の音響的特徴
 5.1 実験3 持続時間と摩擦の特徴
 5.2 実験4 声帯振動の有無
6 中国語有気音・無気音の知覚
 6.1 実験5 音節の一部をカットした音声の知覚
 6.2 実験6 子音部を入れ換えた合成音声の知覚
7 日本語無声子音・有声子音の生理的特徴および中国語との比較
 7.1 実験7 呼気流から見た無声・有声子音および中国語との比較
 7.2 実験8 声門上・下圧から見た無声・有声子音および中国語との比較
8 日本語無声子音・有声子音の音響的特徴および中国語との比較
 8.1 実験9 無声子音における外破の持続時間
 8.2 実験10 無声子音における摩擦の有無
 8.3 実験11 語頭の有声子音の無声子音化
 8.4 実験12 語中の有声子音の無声子音化
9 日本語無声子音・有声子音の知覚および中国語との比較
 9.1 実験13 無声子音化された有声子音の知覚
 9.2 実験14 外破持続時間の短い無声子音の知覚
 9.3 実験15 音節の一部をカットした音声の知覚
 9.4 実験16 音節の一部を入れ換えた音声の知覚
10 実験17 日本語話者の中国語発話における有気音・無気音
 10.1 実験の材料,被験者,実験方法と実験結果
 10.2 考察
11 中国語教育と日本語教育への提案
12 まとめ

第二章 中国語無気音の有声化発音――その音韻環境とその知覚
1 はじめに
2 実験の材料,発話者および知覚実験の被験者
3 語中の無気音の音響的特徴
4 無気音の調音的有声化はどのようなときに生じるのか
 4.1 語中の無気音の有声化と先行母音との関係
 4.2 先行母音の声調,第3声が後続無気音に及ぼす影響
 4.3 先行母音の音色が後続無気音に及ぼす影響
 4.4 語中の無気音の有声化は日本語学習歴の長さの影響によるか
5 日本語話者による知覚実験とその結果の考察
 5.1 実験方法
 5.2 実験の結果
 5.3 要検討課題
6 まとめ

第三章 日本語/aN/と中国語/an, ang/の生成と知覚上の相違
1 はじめに
2 MRI動画の撮像と画像データ解析の方法
3 生成面から見た中国語と日本語の鼻音の相違
 3.1 鼻音調音時の舌と声道の形状
 3.2 母音/a/調音時の舌・声道の形状
 3.3 単語発話の各セグメント区間の時間的分布
4 nとngの知覚に「文脈」が必要なのか――知覚実験による検証
 4.1 実験方法
 4.2 実験の結果と分析
5 まとめ

第四章 声道形状の経時変化から見た中国語「o,e」の二重母音性
1 はじめに
2 北京語「o」の発音意識と音響的特徴
3 MRI動画画像を利用した調音音声学的分析
 3.1 基礎データの作成
 3.2 計測用基礎画像データ
 3.3 声道形状変化の計測方法
 3.4 声道内各参照点の形状変化の実測値と調音域の視覚的確認
4 考察
 4.1 声道内各参照点の形状変化度から見た単純母音と二重母音
 4.2 調音域から見た「uo,o,e」の特徴
5 音韻論的処理
6 まとめ

第五章 中国語の文音調による声調の変容とその知覚
1 はじめに
2 実験1 発話態度の知覚
 2.1 予備実験
 2.2 本実験
3 実験1の結果
 3.1 声調「度数」の計測と表記
 3.2 各音声刺激の音響的データと知覚実験の判定結果
4 実験1の結果の検討――発話態度の認識と韻律パタン
 4.1 無表情(朗読)発話の認識度
 4.2 プラス評価形容詞の発話態度と韻律パタン
 4.3 マイナス評価形容詞の発話態度と韻律パタン
5 発話態度による声調変容の音響分析と可視化
 5.1 第1声の声調変容
 5.2 第2声の声調変容
 5.3 第3声の声調変容
 5.4 第4声の声調変容
6 声調の変容とその知覚――実験による検証
 6.1 実験2 「ピッチ上昇型第1声」の検証
 6.2 いわゆる「下降語尾」について
 6.3 声調変容による「下降型音調」の視覚的確認
 6.4 実験3 声調変容が起きた音声の知覚
7 まとめ

第六章 動詞述語文における中国語ムード助詞「a」の韻律と意味・機能
1 はじめに
2 知覚の立場から見たムード助詞「a」
3 考察対象と実験方法
 3.1 考察対象
 3.2 被験者と実験方法
4 「a」を付加しない動詞述語文の「疑問」・「肯定」の韻律
 4.1 述部の時間長
 4.2 ピッチレンジ,音調パタンと音域の高低
 4.3 本節のまとめ
5 「a」を文末に持つ動詞述語文の韻律
 5.1 aHとaLの時間長
 5.2 aHとaLの韻律パタン
 5.3 本節のまとめ
6 「a」を文末に持つ動詞述語文の韻律パタンと意味
 6.1 ムード助詞「a」の付加する,付加しない文の韻律パタンと意味
 6.2 考察
7 まとめ

著者略歴

朱 春躍(しゅ・しゅんやく/ZHU Chunyue)
1958年中国天津市生まれ。1981年北京外国語大学大学院現代日本語学科修了。博士(学術)。北京外国語大学助手・講師・助教授・教授を歴任。1998年来日。現在,神戸大学国際コミュニケーションセンター教授。

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